写真展三昧(その2)

 この1週間に、新宿で写真展を2つ見てきた。ニコンサロンの大西みつぐさんのと、フジ・クリエイトのNIFTY写真フォーラム有志によるものだ。大西みつぐさんといえばプロ・ストリートスナッパーなんで、期待と好奇心を持ってでかけたのだが、数量にこそ圧倒されるものの、内容にはいささかがっかりした。カラーじゃなくて、モノクロだったら、また趣が異なったものになっていたかもしれないが、ただ撮っているだけという印象が強かった。NIFTYの写真展の中では、ご自分の娘さんや息子さんを撮られたものが印象に残った。被写体と撮影者との間に通う愛情が感じられた。綺麗なおねえちゃんのポートレイトや、ストリートスナップでは、決して表れない表情がよかった。動物と子供をテーマにすれば傑作になりやすいとは、よく言われることだが。
 これで春の写真展めぐりは一段落ついた。振り返ってみれば、やはり内田ユキオさんのオリジナルプリントに尽きる。「いつになっても超えられない」プリントだった。



Mimolta α-SweetII + Tamuron 28-300mm/F4.5-5.6
Fuji PRESTO400@400 and Kodak T-MAX3200@12500