2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

人形町で、ヨイショッ

撮りたいタイミングは確実にはずしてしまいましたが、力の入る直前の雰囲気が写っていました。何が決定的瞬間なのかは解釈次第というところでしょう。撮影者の意図通りに全て撮れていたからって傑作になるという保証はないですしね。 人形町 2006/6/23 Leica…

東京いろ色(その17):円山町という色(えろ)

先週の土曜日まで東銀座の創画廊で「エロリスツXXX2」と題したHARUKI氏らの写真展が開催されていた。「2」であるから、「1」もあったのだが、生憎見逃していた。脂ぎった世代かつ風貌の写真家たちのことだから、さぞかし「エロ」満載なのかと期待して行っ…

森山大道写真展「it」 at RATHOLE

「アレ・ブレ・ボケ」がトレードマークの森山大道氏にしては、きっちりと撮っている写真が並んでいました。黒光りするマグロや、テカッテいるステンレスの便器など、うっとりとするくらい良く撮れています。 一方、青山通りの反対側の青山ブックセンター本店…

東京いろ色(その16):東京ガテン系

夜の街の主役は繁華街だけじゃない。路面を掘削する夜の男たちを忘れちゃいけない。 と、思い立って取り掛かったのですが、ドキュメンタリー的に持っていく気も、根気もないので、色があって綺麗だなあというところで、止めておきます。でも、どうしても赤や…

高梨豊写真展「初國 pre-landscape」

写大ギャラリーで開催されていた高梨豊さんの写真展が今週終わりました。 高梨さんにあやかって2回見ようと思っていたのですが、初めの頃に1回見て以来、ついに2回目は行けずじまいでした。9月に見たときに、実に普通(「何気ない風」by satobo)の撮り方を…

荒木経惟写真展「東京人生」 at 江戸東京博物館

先週の土曜日、久々に、実際のところ今月になってから初めて、ライカを持って出かけました。行き先は、江戸東京博物館で始まったアラーキーの写真展「東京人生」です。 予想に反して、写真展目当ての人よりも、博物館を普通に見学しにきた人の方が目立ってい…

東京いろ色(その15):小石川プチ植物園

江戸時代の小石川養生所は、今は小石川植物園として、一般に公開されています。もともとは薬草園だったこともあり、植物の種類は豊富です。ただし、入園料は330円。それが惜しいという方は、正門前のお宅で四季の草花を愛でるというのも一興かと。 小石川プ…

東京いろ色(その14):阿佐ヶ谷住宅裏の秋

阿佐ヶ谷住宅の一画にあるテラスハウスがギャラリー(TOTAN GALLERY)としてオープンしています。今やっているのは、フォトブロガーhanaさんの写真展「全窓全開」です。哀愁のある阿佐ヶ谷住宅の中のお散歩写真が、壁やモビールなどに飾られていて、レトロ…

東京いろ色(その13):書割の渋谷

以前から撮りたかったのに、撮っていなかったものを撮ってきました。廃墟と化した家並みと、歩道橋から見た東横線ホーム。いつでも撮れそうだったから、ずっと撮っていなかったという、ありがちな状況です。ついでに、歩道橋から明治通りを見ると、アラーキ…

東京いろ色(その12):東京ドームシティ

今日からプロ野球は日本シリーズです。 今年も、ここは蚊帳の外。最近、ここが一番熱く萌えた(?)のは、10月9日にあったSMAPのコンサートツアーのファイナルだったかもしれません。 東京ドームシティ 2006/10/4 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5) Fuji PRO800@…

東京いろ色(その11):Lalaport Toyosu

豊洲まで来たら行くところはひとつしかありません。2日前にオープンした「ララポート豊洲」です。 土曜日の6時ごろということもあって非常に混んでいたので、残念ながら中には入りませんでした。 きっと魅力満載のショッピングセンターに違いありません(仮…

東京いろ色(その10):黄昏のゆりかもめ

ぶらり各駅停車の旅、じゃありませんが、新橋からぶらりと「ゆりかもめ」に乗りました。 夕焼けの湾岸地帯を撮りたくなったからです。 新橋を出るときに夕焼けに映えていた空は、豊洲に着いたときには真っ暗になっていました。 ゆりかもめ 2006/10/7 Rolleic…

厳粛な空気はモノクロで

本ブログに、折々、登場する湯島聖堂です。 カラーで色気づいているこの頃ですが、色で溢れている中にいてこそ、現代におけるモノクロの価値を理解できるのかもしれません。 湯島聖堂 2006/7/4 Leica M3 + Summicron 50mm/F2 Fuji PRESTO400@400

東京いろ色(その9):夕日に映える神田

すがすがしい秋晴れだった10月7日の夕方、神田にあるオリンパスギャラリーで開催中の柳本史歩さんの写真展「海上の夏−粟島浦より」へ行ってきました。 日本海に浮かぶ小さな島「粟島」のある夏の日の記録です。時の流れから取り残されたような漁村に迷いこん…

東京いろ色(その8):夜の新宿(その10)

久々に夜の新宿で撮りました。 新宿は、胸騒ぎのする街です。ビル良し、路地良し、人良し。当初は、色の調和・非調和を意識した風景の撮影をしようと思っていたのですが、街が人へ向かわせます。もう風景なんてどうでもよくなってくるのです。開放絞りでの速…

東京いろ色(その7):秋葉原の国際色

「人」ではなくて「街」を、「モノクロ」ではなくて「カラー」で、という初志ではじめたこのシリーズでしたが、ちょっと油断すると、つい「人」に走ってしまいます。 「街」より「人」、それが秋葉原です。 秋葉原 2006/10/1 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5…

東京いろ色(その6):秋色の神田川

フィルムってものは感度の低い方が粒状性がよいですね。昼間からあえてISO800を使うのは、中判カメラで撮っているメリットの一部を、わざわざ捨てていることになります。昼はもっと低感度のフィルムを使ってみようとISO160のPro160NCを試してみました。 結果…

続・秋葉原のあっち側

7月12日にお届けした「秋葉原のあっち側」の続編です。撮影日からすればこちらの方が古い写真なのですが、きっと事情があったのでしょう。忘れましたが・・・ 前回のカメラはローライコードで、今回はライカです。 被写体は、季節とは無関係の建物。「残した…

東京いろ色(その5):浅草は雨だった

浅草の最終回は、見慣れた浅草の情景で締めましょう。実は撮影開始直後から雨が当たり始めていたのですが、後半ではまともに降っていました。傘もささずに、様々な色を追い続けていたのでした。 浅草 2006/10/1 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5) Fuji PRO800…

東京いろ色(その4):浅草の草花

連休はいかがお過ごしでしたでしょうか? すっかり色気づいている私ですけれど、大人買いしたPro800(富士フォルム)がもうあと2本を残す勢いで撮りまくっておりました。街がこんなに色で溢れているんですから(あたりまえ)。さて、浅草の3回目は、下町叙情…

東京いろ色(その3):浅草の下町色

浅草の2回目は、オーソドックスな浅草を選んでみました。"らしい"浅草は、自転車で際立つような気がしますがどうでしょう。 浅草 2006/10/1 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5) Fuji PRO160NC@160

東京いろ色(その2):異色の浅草

浅草にこんな色があったなんて・・・と思いながら撮った5点です。"らしくない"浅草をどうぞ。 フィルムもPro800の他に、Pro160NCも試してみました。 浅草 2006/10/1 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5) Fuji PRO160NC@160

Crush&Build (7)

定点観測と化している北新宿ヒルズ(仮名)工事現場の5回目です。前回からさらに4ヶ月が過ぎ、開通直前だった舗装道路はすでに開通し、地域に溶け込んでいました。建築中だったマンションは完成していますが、原野はそのまま。いつ着工するのでしょうか? 大…

東京いろ色(その1):スナップといえば渋谷32

富士フィルムのカラーネガPro800にすっかり惚れ込みました。例によって、色彩豊かな渋谷の夜から撮り始めることにしました。 渋谷 2006/9/29 Rolleicord Vb (Xenar 75mm/F3.5) Fuji PRO800@800連載モノをいくつも立ち上げて散漫になりつつありますが、ローラ…

ドラマチックな人生をください

昨日は寺でしたから、今日は神社です。 写真にドラマを求めてしまうのは、現世にドラマがないからなのかもしれません。 アラーキーのようにドラマチックに生きたら、きっと「表現しない」写真が撮れるのでしょう。 妙義神社 2006/9/29 Leica M3 + Zummicron-…

東京は、初秋

こんなふーに写真を話す相手がいなくなってしまった。実は、写真てーのは写すことより写したものを見せて話すほーが楽しいのだ。 もー妻はいない。 でも、妻はチロを残してくれた。最近チロは写真を見せると、イイにゃあと言うようになった。 1992年 東…

黒い神田

金村修氏のプリントはどうしてあんなに真っ黒なのだろうか? 金村修氏のセンテンスはどうしてあんなに長いのだろうか? 金村修氏のワークショップはどうしてあんなに金村修しているのだろうか? 他意はないのですが、私には金村修氏の写真が理解できずにいま…

アラーキー「東京は、秋」

おもしろかった。 左側のページに街撮りスナップ、右側のページに写真をネタにした夫婦漫才(ボケとツッコミ)と、見開き1話の小ネタが続くのだが、言葉といい、間といい、絶妙の掛け合いになっています。70年代の東京のをノスタルジックに笑わせてくれる…

質感フェチ

神泉から駒場への道すがら、山手通りと淡島通りとの交差点に、ちょっとレトロなレストランがありました。入ったことはないのですが、気になる存在でした。最近、道路拡張のあおりを食らってしまい、突然閉店してしまいた。建物が残っているうちにと、夜と朝…