いつだって吠えるのはカップルの男

もう先週のことになるけれど、『横木安良夫流スナップショット』の販促写真展、「GLANCE OF LENS 〜レンズの一瞥〜」に行った。
行く前から分かってはいたけれど横木さんは不在。それを知ってか、お客さんも私ひとり。
おかげで、写真展には2つあることにいまさらながら気づかされた。ひとりで見るのにふさわしい写真展と、ざわついた中で見るのにふさわしい写真展。この写真展は、明らかに、後者だった。雑踏の中で撮られたスナップショットは、雑踏の中で鑑賞する方が断然いい。こうも静まり返っていると、逆に落ち着かない。


閑話休題


ギャラリートークが私の行った数日前にあった。その模様を最近、photobra氏のブログで読んだ(前編, 後編)。
「見破られたこと自体がイケないなと思った。怒られちゃいけないんですよ」
若いカップルを撮った際に、男性から「盗撮だ」と騒がれて、警察沙汰になり、いっしょにいた娘さんから
「だって仕方ないじゃん。パパ、カメラマンなんだから」
と泣かれたことがあるとのこと。
そう。それが職業だから、「仕方がない」で済むのだ。
私も、常々、”スナップショットは、文句を言われた時点で負け”とは考えているものの、「仕方がない」では済ませてもらえないから、「三十六計、逃げるにしかず」でいく以外のサバイバルはありえない。
しかし、酔っ払っている奴が車で追いかけてこようとは、「お釈迦様でも気がつくめぇ」というところだろう。
あ〜あ、まだ、トラウマが消えない〜。



新橋 2007/11/15
GR1v (GR 28mm/F2.8)
Fuji SuperPRESTO1600@1600

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