もうひとつオマケで、飛火野の伝説



飛火野 2008/1/24
GR1v (GR 28mm/F2.8)
Fuji PRESTO400@400

常陸の国から来た山伏が、南都の春日野で由ありげな水を見て、出てきた野守の老人にその名を尋ねると、これは「野守の鏡と言って、自分たちの影を映す水であるが、昔、この辺の塚に住む鬼神の持っていた鏡のことでもある。また、この野で御狩が行われていた時、逃げた鷹が、この水鏡に映って、たちまち見つかった事もあった」と言って、塚の内に消えた。不思議な話を聞いた山伏が、塚の前で祈ると、鏡を持った鬼神が現れ、八方天地を映して見せた後、大地を踏み破って、奈落の底に入って行った。野守の池とは、古くは、野守の鏡ともいい、飛火野の南部低湿地「鷺原(さぎはら)」のこのあたりにあった幻の池である。(謡曲史跡保存会)

Zorg: 奈良 2008/1/25 #13