ビキニでブラボー:第五福竜丸 #1

1954年、アメリカ合衆国は一連の水爆実験からなるキャッスル作戦を行った。一回目は、3月1日午前3時42分にビキニ環礁で実施され、ブラボー(BRAVO)実験と呼ばれる。この時、マーシャル諸島近海で操業中の第五福竜丸はこの実験に遭遇し、船体・船員・捕獲した魚類が放射性降下物に被曝(間接被爆)した。実験当時、第五福竜丸は米国が設定した危険水域外で操業をしていた。危険を察知して海域からの脱出を計ったが、延縄の収容に時間がかかり、数時間に渡って放射性降下物の降灰を受け続けることとなり、第五福竜丸の船員23名は全員被曝した。後に米国は危険水域を拡大、第五福竜丸以外にも危険区域内で多くの漁船が操業していたことが明らかとなった。この時の水爆実験で放射性降下物を浴びた漁船は、数百隻にのぼるとみられ、被曝者は2万人を越えるとみられている。 この予想以上の深刻な被害は、当初米国がこの爆弾の威力を4〜8Mtと見積もり、危険区域を狭く設定した事が原因である。爆弾の実際の威力は、その予想を遥かに超える15Mtであった為、安全区域にいたはずの多くの人々が被曝することとなった。[Wikipediaより一部修正]



第五福竜丸 2008/9/26
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