Elmarの夏:ライカは人を呼ぶ

江東区

一週間近く、信州の山の中で過ごしていました。期待ほどには涼しくはなかったものの、暑さの質が東京とは違いました。一番の違いは、静けさ、殊に夜の静けさでした。昼は蝉が東京以上にうるさいけれど、絵に描いたような日本の伝統的な夏がありました。

さて、内田ユキオさんがどこかで書いていましたが、「ライカは人を呼ぶ」ということを、今回実感することになりました。例によって、M3にSummicronの50mmだけをつけて出かけたのですが、初対面の人たちが、旅先の気安さも手伝ってか、「ライカですか」と話かけてきました。「写真部だったのですが憧れでした。」とか、「私はM6を持っています。」とか、「本格的ですね。」なんて具合に。皆さん、ライカをよくご存知なんですね。それも20代や30代前半の人たちまでも、よくご存知で。それほどにライカブームがすごかったということらしいです。ライカを20万円以上も出さなくちゃ手に入らない超高級カメラと思い込んでいらっしゃるようで、10万円を切る値段でもまともな状態の個体があることをを教えてあげたら、目から鱗が落ちまくっていました。世間に疎い私にライカブームが来たのは、やっと昨年の暮れ(この日記の始まった時期)ですから、本当のブームのことは全然知りません。実際、世間のブームなんて私にはどうでもよくって、使って気持ちのいいカメラで、撮りたいものを撮るだけのことです。いつの間にか、M3に出会っていたというのが実感です。

長くなってしまいましたが、Elmarの夏のラストです。次は、真打Summicronで撮った信州をご紹介しようと考えています。

江東区 2005/7/28
Leica M3 + Elmar 50mm/F3.5
Fuji Acros100@100, Microfine