風景写真とは

千葉

『脱「風景写真」宣言』(岩波書店)を読み終わりました。
私の「風景写真」に対するイメージがすっかり変わりました。これまで「風景写真」を絵葉書的写真とばかり思っていましたが、宮嶋康彦氏が実践されているように「見えている風景」の背後にある自然・歴史・文化などの研究抜きには撮れないものなのですね。だから「風景写真」もまた写真家の「表現」となりえます。
また、宮嶋康彦氏にとっての「風景写真」が「自然のみ」の写真ではなくて、人間とのかかわりがあってのものだという捉え方にも共感が持てます。ストリートスナップを「風景写真」と呼ぶには、さらに飛躍が必要でしょうが、決して異質なものではないと感じました。
多くのアマチュア風景写真家たちがお作法的「風景写真」から解脱して欲しい、と願う宮嶋康彦氏の思いを感じます。


千葉 2006/3/26
Minolta α-SweetII + AF 50mm/F1.7
Fuji Super400@400