南千住一丁目:新兵器で再挑戦

KuritaKeiichi2006-06-18

なぜ撮れなかったのか。気持ちが沈みます。
アラーキーが地元の三ノ輪(南千住一丁目のはす向かい)のことを谷中や根津と比べて語っているのを見つけました。
「三ノ輪のほうなんて、ちょっと殺伐としてる。はずれ、東京のはずれ、もうすぐそこが外っつう感じがあるんだよ。・・・平坦なところは優しさがないみたいだよ。・・・三ノ輪も、もしかしたら、むかしは温かくて優しい環境だったのかもしんないけど・・・。」(「天才アラーキー 写真ノ方法」(集英社新書))
あの時感じたオーラの正体はこれかもしれない。
だから、アラーキーをして「慈しみ」のカメラと讃えたライカは、この街には似合わないということ?
ここを撮るには、ここにふさわしいカメラで撮らなければならないということでしょうか。ハービー山口さんが代官山を撮るためにローライフレックスを買い求めたようなものですね。


ヨドバシカメラに行ったときに閃きました。「写るんです」、これこそこの街をとるためのカメラであると。再び、南千住一丁目へと分け入ることにしました。


南千住 2006/6/13
Fuji 写るんですHiSpeed (32mm/F14, 1/200s, ISO1600)