東京ちょっと漂流(その1):「それを言っちゃぁ、おしまい」

藤原新也さんが、坂東眞砂子さんの「猫問題」に関してHPでコメントされている。アジアの旅を通して「生と死」を見つめてきた藤原さんのことだから肯定的だろうと思っていたら、半ば肯定的、半ば否定的な見解に見えた(今月20日以降にならないと正確なところは不明ですが)。鍵を握るのは愛。猫への愛があればその行為を他言できないはずだ、とのこと。愛の無い殺生は許されない。
さて、この夏、藤原新也さんの代表作「東京漂流」の背景を感じてみようと、「芝浦」、「海岸」といった地域を訪ねてみた。ここは、一歩踏み込めば、感じる前に、臭う。家畜などの自然の匂いではなくて、化学薬品がドロドロに混じったような悪臭だ。
こうして「蓋をされた臭いモノ」の臭いを直に嗅ぐ旅が始まった。


芝浦 2006/8/22
Leica M3 + Zummicron-M 50mm/F2
Fuji PRESTO400@400